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魔法の接客

残念ながら、私は茶道の心得がございません。

それが、ひょんなことで、表千家のとある茶席にお招きいただいた際の事です。

にわか仕込みで、汗だくだくに、お点前を頂戴した後、お師匠様とお話しした際のこと。

「お茶席では、主人は黙っているわけではないですよ、時にはずいぶんと、にぎやかです。

ただ、主人はお茶にまつわるお話だけをするんです。

なのに、お客人と主人とが、心が通い合ったり、和やかな雰囲気をみんなで楽しんで。

とっても、不思議。魔法みたい。

ーお料理のお席の時のあなたと、似てるでしょ?」

と、お師匠様。

ああ~~、そういうことだったのか、と、そのお言葉で、一人、合点いたしました。

私はよく、お客様とのご宴席で、お料理やふぐのお話をしながら、注意深く、心の鍵をさがしてゆくと、

皆様の心がどんどんうちとけて、開かれてゆくのを感じます。

それが、接客の理想の姿と信じて、料理と同じく、精進しているのですがー。

本当に、魔法みたいですよ。

 

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