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「ふぐとぽん酢」

    今回は「ふぐ」と言えば欠かせない 「ぽん酢」 についてのお話です。

    ふぐは醤油ではなく、ぽん酢でお召し上がりいただく食べ物となっております。

    普通のお魚だと ”醬油、ぽん酢どちらでも好きな方で” 、なんて食べ方ができるものもいますが

    ふぐはぽん酢でないと美味しく味わうことが難しいお魚なのです。

    その理由をお話するに、まずは「ふぐ」のお話から。

    ふぐの味は淡白な味、とよくお聞きします。

    私も比較的そう思います。

    そのことからご想像つかない方も多いかと思いますが、

    ふぐはとっても臭いお魚なのです。

    同じ白身魚の鯛やカレイと違い、アンコウのように粘膜をまとうお魚です。

    アンコウは臭み消しに味噌鍋にして食べるくらい臭いが強烈なように、

    ふぐもまた、そのままだと食べるのが難しいお魚です。

    養殖のものになるとエサが人口飼料が多くふぐの臭いが出づらいのですが、

    天然のものになると、エサが貝、甲殻類など高級なものも食し、

    生で何もつけずにふぐさしを食べれば「ウッ…」となり、

    より一層感じるようになります。

    じゃあなんでふぐはそれで淡白と言われるの?となりますよね。

    全ては「ぽん酢」なんです。

    というより、ぽん酢に含まれる柑橘類の果物のおかげさまなのです。

    ふぐの臭み消しには柑橘系の果物との相性がよく、

    不思議と旨味だけを残してふぐを味わうことができるのです。

    柑橘類は香り付けの為に、とおっしゃる方もいますが、

    天然もののふぐを味わう際には必要不可欠になるほどの相棒となります。

    天然ものは貝、甲殻類など旨味の強いものを食べていることもあり、

    裏に隠れたふぐの旨味もまた格別です。

    ふぐ屋さんでお出ししているぽん酢にはすだち、だいだい、カボス等お店によって様々に使用しており、

    柑橘類の果物が多く入っています。

    当店でも毎年200キロほど大分からカボスを取り寄せ手絞りをし、ぽん酢に使用しています。

    ちなみにのお話で、一般的に流通しているぽん酢でふぐを食べていいの?

    ということを、ふぐを入手し家で食べたいという友人から聞かれたことがあります。

    私個人の回答としては、おすすめはしないかなぁといったところです。

    よく見かけるぽん酢は甘味が強く、柑橘果汁が少なく、

    どんなお料理にも合わせられる万能なものとなっています。

    私も好きでよくスーパーで買って料理やお鍋に使わせていただいてます。

    美味しいですよね。

    ふぐ屋以外でふぐを食べたい!というとき、

    ご家庭でふぐをお召し上がりになる際は、柑橘類の果汁がとても多く入ったもの、

    ふぐ専門店で販売しているぽん酢で食べることをおすすめいたします。

    それだけでもふぐの美味しさがワンランクアップするかと思いますので、是非。

    最後に、ふぐの旨味について、

    ふぐを食べ終わった後、ぽん酢の味を確かめる機会があったら、

    食べる前のぽん酢と、食べ終わった後のぽん酢を味見してみてください。

    その違いがふぐの旨味です。

    旨味のとけたぽん酢をふぐ雑炊や、お豆腐にかけて食べると美味ですよ。

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