今回の 絵皿 ブーム は女性の方が主役
NHK 様から、当店がお誘いを頂戴したように、ただ今、絵皿 のブームだそうです。
それも、骨董市などで、若い女性の方が目立つようになりました。
200年以上も昔の、職人の技の光る器で、お料理を愉しむー
私でなくとも、そんな贅沢をイメージできる時代が来たのだな~。
ホント、嬉しいですね。
洗う。
時代物の絵皿を購入されて、
おそらく、皆さん、お食事を楽しまれるのなら、必ず、洗う、と存じます。
骨とう品店様の中には、積もり積もったホコリこそ、器の価値を上げる、
という信念のお店様も、やはりございまして。
私も、「いや~当店へ来てしまって、申し訳ないなぁ」、と思いながら。
でも、キチンと洗います。
以下、お料理をよそりたい方のために、自己責任でお願いしつつ、
おすすめの洗い方、でございます。
漂白剤や、洗剤などを使われる方、洗い方はそれぞれと存じますが、
私がおすすめするのは、メラミンスポンジです。
親指大にちぎったスポンジに、中性洗剤を薄めた液をふくませて、
軽く水洗いして濡らした器の表面を、力を入れずに、くるくる。
長年の汚れが落ちて、古伊万里なら本来の、薄水色の地の色が見えてきます。
少しずつ、範囲をずらしながら。
あらかた磨き終わったら、もう一度中性洗剤で、仕上げ洗い。
これで、使用に対して、大概の心配はいらなくなると存じます。
傷が見つかったら、金継ぎ
私も、洗ってみて、思わぬ傷が出てきたり、奇麗な金彩がはげちゃったり、
継いだ上に彩色していたお皿が、お湯で継ぎが流れて割れちゃったり。
いわゆる、一通り、と呼ばれることは・・いっぱい、失敗しました。
こんな私の失敗のように、思わぬ傷や剥げが見つかったらー
また別のお楽しみ、「金継ぎ・銀継ぎ」へ、チャレンジしてあげましょう。
今は、黒くならない「白金継ぎ」などもあるそうで、
そこにもまた、ディープな楽しみが広がっています。
最後に、写真の器は、江戸期古伊万里 染付 花唐草紋 尺皿です。
時代は1780年頃か、と存じます。
皆様、素晴らしい絵皿ライフをお過ごしくださいませ。